「いま、旅行好きの医師に聞いてみたいレジャー情報」をお伺いしたところ、ご要望が多かった「コロナ禍でも安心な宿」!
さらに細かく、「区域ごとにおすすめの宿」「料理のうまい宿」を教えてくださいといったご要望も!
つきましては、今回、北陸は福井県、三国温泉の料理旅館「望洋楼」
まさにカニシーズン真っ只中のステイとお食事をご紹介していきたいと思います。
2021年11月、越前がに解禁に合わせて全面改装!
望洋楼はこのコロナ禍で何度も推している部屋数の少ない温泉宿の代表格。
かねてから母とは「いつか冬にここで越前がにと温泉を楽しもう」と狙っていました。
つい最近まで皇室献上級の越前がにをいただけるステイは一泊一人10万円程度だったのですが、昨年夏あたりに今期の料金をみましたら16~17万円に跳ね上がっておりましたので、何事か!?と思いながら確認しましたら、全館リニューアル、とのこと!!
全7室、全て間取り・デザインの違うお部屋に生まれ変わり、お風呂も以前の露天風呂から内風呂的なスタイル変わりました。
お値段には驚愕したものの、年末年始のピークシーズンであっても、ほとんど値上げがないところに目がいきました。これは年越しをしてはどうか?と。おなじみ「一休.com」で検索したらたまたま1部屋だけ空いているではないですか!
反射的に予約手続きを済ませておりました。
日本海が目の前!絶好のロケーション
お宿は眼先にあの「サスペンス劇場」の聖地、東尋坊を臨む、この位置関係にございます。
中に入ると海が絵画の一部として切り取られたかのよう。
と、写真のみですとこのままスーッと流れてしまいそうなものですが、どうも、普段リゾートでみる感じより、白波が多いように感じられませんでしょうか?
はい、なんたって東尋坊に繋がる海岸に建つロケーション。
しかもこの時、年末年始。
実はこの時、凍てつく北風に荒れ狂う日本海、まさにサスペンス劇場そのものの状況でございました。
お時間ありましたら、ぜひ動画にてどうぞ。
あまりのダイナミックさに、送迎の運転手さんに「いつも冬の海はこんな感じなんですか?」と、やんわりお伺いしたら、
「んー、どうですかねえ~」
とやんわり返されました。
204号室 『縁のある部屋』
先ほど、リニューアル後のお部屋は全7室、全て間取り・デザインが違うと申し上げました。全てのお部屋のお値段は一緒で優劣はなく、通常でしたらお部屋選びの楽しみもあるのでしょう。
一方の我々は大晦日の宿泊。たまたま1室キャンセルが出たところ、運良く滑り込んだ状況ですので、お部屋を選ぶも何もできない状況であったわけです。果たしてどのようなお部屋とご縁があったのか、という期待を胸に、お部屋にまいりました。
お部屋はベッドに、リビングスペースと、広々!
お寛ぎソファーと、
その先にはこのような広縁が。
お部屋のネーミング『縁のある部屋』とは、ここからつけられたのでしょうか。
たまたまこの時わずかな日差しが入って、穏やかなリゾート調な画と荒波のギャップがすごいです状態なのですが、この後すぐに曇って雪が降りだし、その後ずっとその状態でした。
こんなオーシャンフロントのお部屋は初めてかつ貴重な経験となりました。
このお部屋、さらに嬉しいのは、
冷蔵庫のドリンクが全て無料!
温泉上がりのビールまで、バッチリでございます!
お部屋の温泉風呂もリニューアル!
リニューアル前の望洋楼といえば、お部屋のこのお風呂のイメージでございました。
が、このたび、オシャレかつ、インドアな温泉露天風呂に生まれ変わりました。
お湯はちょっと熱め設定。ぬる湯好きの我々母娘といたしましては、水でちょっと薄めないと厳しい湯加減です。
実際入ってみるとリニューアル理由が明らかに!?
こちら、窓を大きく開けて開放し、ほとんど露天な状態にできますので、せっかくですから試してみました。
窓を開けた途端、凍てつく海風が凄まじく吹き込んできました。
湯船の中に入ってる時はちょっと窓開けて露天気分、とはいえ、ちょっとやそっとの風じゃございません。
その威力、加水しないと熱いくらいのお湯の温度がイッキに下がるレベルです。
湯船に入っている時も、途中で窓を開ける幅を小さくしたくらい。湯船から出てシャワーの時は、絶対窓閉めないと、たまったもんじゃございません。
寒さが苦手な母は、入浴時ずっと窓を閉めておりました。
真冬のこの海風は私ですら面食らいましたので、シニア世代のお客さんのことを考慮しても、この形態のお風呂に改装してよかったのではないかと思いました。
いよいよ越前がにづくしの夕食!
夕食で思う存分カニが楽しめるよう、お部屋にはパジャマとは別に、館内着が置いてあります。
こちらを着て臨戦態勢とまいりましょう!
ここでいただくのはもちろん!
この地方で水揚げされたズワイガニにのみ許される黄色タグがまぶしい!越前がにです。
同じズワイガニでも、漁場の環境により食味が異なるとのことで、
山陰地方の『松葉がに』
石川県の『加能ガニ』
など、水揚げされる漁港によって異なるブランド名とタグを付けて区別される中、
ズワイガニ漁の歴史としては日本で最も古いとされる「越前がに」はズワイガニの中でもトップブランドの最高級品種で、全国で唯一、皇室に献上されるカニ。
ブランドマークの入った黄色いタグこそが「越前がに」の証なのです。
「ズワイガニの王様」、あまりの凄みに武者震いしてしまう貫禄です。
「皇室献上級」のお味やいかに!?
いったい何杯出てくるのか!?わからない、生で食べて、茹でて、焼いて、揚げて、炊いてのフルコース、
中でも一番のメインがこちら、
「皇室献上級」は丸ごと茹でていただきます。
わずかな塩味のみでシンプルに、新鮮なカニの甘さだけで実に美味しい!
タップリの蟹味噌は仲良く分けても十分な量です。
焼きガニ派を自称していた私ですが、なぜ「茹で」るのか、食べてわかりました、「王者」に余計なごまかしや細工は一切不要なのだと。
余計な香りづけや調味料は王者を侮辱する行為かもしれぬのです。
とはいえ、
焼きガニはそれはそれで香ばしく、美味しい!
カニ刺しを食べる時は、お約束のショットを忘れずに!
年内であれば、卵をたっぷり蓄えた雌のズワイガニ「せいこがに」も、こんなに盛り盛りで、いただけます。
今まで食べていたカニは一体、何だったのか!? 根本から人生観の変わるお食事です。
朝食でも「皇室献上級」
翌日の朝食は、カニはメインでなく、前日夕食の残りを控えめに。
一晩たっているというのに、まだ美味しいです!
カニ以外の地元の名産をたくさんいただけます。
注目はこちらも皇室献上級!若狭かれい
釜炊きのご飯は「いちほまれ」
ご飯にぴったりなおかずと共に、お代わりが止まりませんでした。
サスペンスの聖地「東尋坊」へもぜひ!
「旅行=観光」ではない。そもそも自分が連載を通じて推しており、かつこのコロナ時代でも安心できるのはホテルや宿にこもる旅であると申し上げてまいりました。ゆったりしたスケジュールを組み、あくまでお部屋やお食事がメイン、観光は「ついで」でございますと。
ですが、この「サスペンスの聖地」は絶対寄りたかった。
行きの送迎途中に寄ってくださいました!
生サスペンス劇場。
凍てつく風がすさまじすぎて、一瞬だけ写真を撮ってクルマに逃げ帰ってきました。
飛び降りたらひとたまりもないのだろうな、ということはわかりました。
以上、三国温泉の料理旅館は「望洋楼」お届けしました。
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<参考サイト>
【福井 三国温泉】《望洋楼》料理旅館の夕食でホンモノを味わう!「皇室献上級」越前がにコース