
政情的にいろいろ複雑な部分はあるんですけれども、料理は文句なしに美味しい韓国。
なにげに渡韓歴25回を超える私、韓国に行く予定の友人から旅のアドバイスを求められることも多いです。
今回は、韓国にてグルメを中心に楽しんでいただくにあたり、自分の知るところ、かつ他のサイトであまり見かけない?ワンポイント情報を中心にお届けしようかと思います。
- 長い渡韓歴の中で、変わらぬ部分は多い印象です
- ハングルメニューだけ&地元客だけで埋まっているお店が本物なのは日本と同じ
- ハングルは(意味がわからなくても)読めるようにした方が良い
- 直近のクチコミは必ず確認すること
- 日本の焼肉と韓国の焼肉は、本質的に違うものです
- 透明スープ系グルメが狙い目
長い渡韓歴の中で、変わらぬ部分は多い印象です
ソウルの街とは学生、研修医のころからかれこれもう15年近くのお付き合いで、冬のソナタよりさらに前の「秋の童話」や「イヴのすべて」あたりから笑
多いときは1年に3〜4回のペースで、週末を利用して通ったものです。
個人的にいろいろ考えるところがあって、韓国から台湾ゆきに比重を移した時期もありましたが、昔から馴染みの土地だからでしょうか、徐々にその良さを見直し、復活傾向で、渡韓回数はおおよそ25回強です。
ブログを書くのに、過去の記録など整理したりする機会があったりで、10年前と今とを比べて、もちろん変わった部分はあるはありましたが、状況や自分の考えなど、そこまで変化が大きいわけではない印象です。
ハングルメニューだけ&地元客だけで埋まっているお店が本物なのは日本と同じ
日本でイメージしてください。最近こそ外国語表記や外国語メニューが増えてきましたが、日本国内で外国語が使われているところ、日本に住む我々からしたら、「全てのエリアが網羅されている」とは言いがたいですよね? 日本語しか通じない、日本語メニューしかない、でもステキなお店、まだまだ沢山ありますよね。
韓国も同じです。
「日本語が通じるエリア」「日本語メニューの置いてあるお店」、ハングルを読める立場からすると一部に限られている印象です。
韓国人の外国語会得のレベルは日本とほぼ同じ
韓国人も、日本人と同じくらい、外国語が不得意です。
韓国語しか話せない韓国人がまだまだ多数派です。
そして、ハングルでしか店の看板が出ていないお店、韓国語表記のメニューしかない美味しいお店、韓国人で満員だけど、日本人はあまりきてないお店、たくさんあります。日本と同じです。
ハングルは(意味がわからなくても)読めるようにした方が良い
ハングルは表音文字で、母音と子音が記号で記されたものです。
ローマ字表記をイメージして頂けるとわかりやすいですかね。
韓国語は、母音が10個、子音が19個、それぞれに文字が一つずつ当てはめられており、それを組み合わせて表示してあるだけです。
ゆえに、ゆえに、あの文字、初めは面食らうかもしれませんが、皆さんが思うほどハードルは高くないです。数時間もあれば、意味はわからなくてもハングルを読めるところまでは持っていけます。
私の友人、ハングル全く読めない状態でソウルデビューしましたが、教えたら翌日以降、少し読めるようになっていましたよ。なので、旅行前に詰め込んで、旅行終わったら忘れるんでも、じゅうぶんです笑
こうすることで、読むことができるようになってくるのが「地下鉄の駅名」「店の名前(看板)」「メニュー」、この辺りは意味がわからなくても読むことができるだけでも、旅が楽になり、行動範囲がグッと増えることは予想がつきますよね。
食事のメニューは日本で食べる韓国料理のそれとほぼ同じ。違うのはほぼ一部のメニューで、例えば「チヂミ」とは言わず「전(ジョン)」と言ったりなどありますが、そう数は多くありません。
もう日本に流通しつつあります「タッカンマリ」は「鶏一羽」って意味ですが、知らなくてもそう害はないですよね。地下鉄の駅名とか、店の名前とか、意味や由来はそれぞれあるんでしょうが、「ソウル」の意味するところ、なんて考えませんでしょうし、読むことができれば事足りることばかりです。
地下鉄など抵抗なく利用できて、あまり日本人観光客が行かないようなところにも足が伸ばせるようになれば、それだけ食べられる美味しいものも増えてくるというもの!
韓国語が話せなくても、ハングルはぜひ半分でも読めるようにしてみてください。きっと旅が面白くなるはずです。
なるべくわかりやすさを意識して書かせて頂いたハングルの読み方記事はこちら
直近のクチコミは必ず確認すること
日本と違い、韓国は食にたいして「何代にもわたって続く老舗」や「変わらぬ味」「何年も値段据え置き」とといったものを「粋」とする考えが日本ほどありません。
客が増えるとすぐ値段を上げて味を落とす、有名・著名人やテレビ取材でいいものを出しても、日本人とわかると粗悪品を出す、現地のお客さんの値段と日本人向けの値段設定を変えてくる、なんてのはざらで、決して珍しくありません。
とってもいいお店だったのに、ある程度儲かったらやめちゃって、ハワイに移住(泣)
なんて若干羨ましいことも。
先に挙げた、「ハングル読めた方が良い」というのはこういった背景もあったりします。
あまり、外国人観光客の出入りしないエリアで、地元韓国人がたくさん入っている素朴な飲食店の方が、間違いがないのです。
最近、だいぶインターネットのクチコミが浸透してきて、多少マシにはなってますが、
行くお店に関してはなるべく最新の情報を、
そしてお店に行ったらお客さんの入り具合を、
必ず確認してから入られてくださいね‼︎
日本の焼肉と韓国の焼肉は、本質的に違うものです
なので、「おススメの焼肉教えて」と言われても、一言で回答できないんです。
というのは、まず、韓国では日本のようになんでもかんでもいろんな動物の、いろんな部位のお肉がいっしょくたに出てくるわけではありません。
なので「焼肉」にあたる韓国語も、ないんです。
韓国の焼肉につきましては、当サイトにて別途記事をまとめてあります。この記事では抜粋をご紹介させていただきますが、焼肉重視の方、ぜひ元記事の方をご覧ください。
何のお肉の、どこが食べたいの? 部位別に専門店が!
牛なのか豚なのか鶏なのか、豚もサムギョプサルなのかカルビなのか豚トロなのか、牛でもカルビなのか、ハラミなのか、内臓なのか、動物それぞれ、部位それぞれに専門店があります。
モツはモツで、これまた美味しい専門店があるんですよ!
従って、「なんの動物」の「どこの部位」がら食べたいのか、そこから絞る必要があります。
日本と違う!食べ方のスタイルも楽しんで!
韓国の日本みたくお肉だけを焼いてお肉だけをひたすら食べるスタイルではありません。サンチュやエゴマなど、野菜に包んで、包んだ中にも野菜やキムチをトッピングして食べるのが主流です。
一人前として出てくるお肉の量も日本より少なめです。
そこを踏まえて行かないと、ちょっと期待外れだった、ということになってしまいます。
その代わり、サンチュやエゴマは無料で、いくらでもお代わりができます。
テーブル上の雰囲気も日本と全く違う! 韓国の「焼肉」
お肉の漬けダレなどもお店ごとの特色が!
お店ごと、お肉の種類ごとによって変わってくる調理法など、日本と違う焼肉スタイルを存分に楽しみたいところです。
肉の質は日本が上
韓国で食べられる焼き肉は、肉そのものの味ではなく、日本と違った部位や調理法を味わうものである。
少なくとも私はそう心得ています。
とくに注意すべきは「牛」焼き肉。
牛肉は日本で食べられる部位に関しては日本のほうが美味しい
韓国にも韓牛というものはあります。輸入牛よりお高めの。
しかし、世界的になりつつあるWagyuブランド、勝てるもの、ございませんw
和牛は日本の誇りです。これを超える牛肉は、世界のどこでも出会えません。日本人代表として断言します。
なもので、私は、牛(とくにヒレ・サーロインやカルビやハラミなど)は、韓国では食べません。
というわけで、韓国に行ってあえて牛は食べないので、実は牛の店は意外にもそこまで詳しくなかったりします(笑)
それでも韓国で牛の焼き肉を食べてみたいなら「日本で食べられない部位」
安いところよりちょっと高いところでちゃんとした韓国牛の、それもチャドルバギなど日本ではありつけない部位を食べたほうがおいしいと思います。
あるいは立ち食いドラム缶カルビなど、日本にないスタイルで食べる、というのもいいですね。
繁華街で安さを追求するより、ホテル内の韓国料理とかデパートの上の焼肉屋さんが無難な印象がありますね。ロッテデパートの上の焼き肉やさんも美味しいです。
牛以外のお店で、じゃ、何を食べるか?
私のオススメは豚!
サムギョプサルだけでなく、豚カルビやモクサル(首の肉)、一つ前写真のカルメギサル(豚ハラミ)も美味です!
【ソウル 汝矣島】《黒豚屋》済州島の絶品黒豚 皮付きサムギョプサル(=オギョプサル)は必食!より
韓国の焼肉につきましては、当サイトにて別途記事をまとめてあります。この記事では抜粋をご紹介させていただきしたが、焼肉重視の方、ぜひ元記事の方をご覧ください。
透明スープ系グルメが狙い目
キムチ鍋など、赤い系は、実はわりと簡単に自宅で味が再現できたりします。
日本で絶対味が再現出来ないのが既出のタッカンマリ、そして冷麺、参鶏湯サムゲタンなどの「透明なスープ系」
タッカンマリ…【ソウル グルメレポ】《陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ》このスープの味!日本では食べられない!!より
何度も濾して濾して、いかに透明さを保ちながらも味を凝縮させるかがカギの透明スープは、本場の、本場の水の、本場のダシの取り方でしか無理なんです。
当然、自宅で再現できる代物でもございません。
なので、迷われたら透明スープ系のお料理、ぜひ食べてみてください‼︎
以上、長くなりましたが、自分が知るところを綴ってみました。
また気づいたことあったら更新させて頂きますね☆
みなさま、良い旅を!!