以前、「関東近場でサクッと行けるところ、紹介してほしいです。」といったご要望からヒントを得ての、乗り鉄ネタということで「サフィール踊り子」(https://www.eriotravel.com/entry/saphir_odoriko )をご紹介したのですが、
今回は意外性を突くという意味でも、一度は乗ってみたい寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」でまいりたいと思います。
「サクッと」なのか!?諸説ございますが、夜22時近くの出発ゆえ、実は仕事後の弾丸旅行にも活用できてしまう「意外性」と、あとは日本で数少なく生き残っている寝台車という希少性がポイントです。東京から、一晩明けると山陰・四国って、なかなかロマンのあることじゃないでしょうか。
日頃、なかなかお時間が取れない、医師の皆様にこそ、ご検討いただきたい列車でございます。
- まるでアジト!? ほとんどの寝台がB寝台シングル個室!
- 寝ている時、車内アナウンスは? うるさくないの??
- 食堂車・車内販売一切なしなので注意!!
- シャワーカードは争奪戦!
- 寝不足覚悟!? 明け方の車窓が最高!
- そして、一晩明けて到着!
- 予約方法
- 今年「サンライズ瀬戸」乗車時の、完成度低め動画ございますので、お時間ありましたらぜひどうぞ笑
まるでアジト!? ほとんどの寝台がB寝台シングル個室!
「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」は東京から岡山までは連結して走りますが、その寝台の半数を占めるのがB寝台「シングル」となります。
階上(2階)、階下(1階)、連結部分近くの、1階でも2階でもない「平屋」があります。
階上は眺望に優れ、
階下は低い重心で乗り心地が良く、
平屋は天井が高い分開放的だが連結部分近くで音がする
という特徴があります。
私は5年前の「サンライズ出雲」では平屋、今年3月の「サンライズ瀬戸」では階上を利用しましたが、階上がお気に入りです。
機内持ち込みサイズのスーツケースがギリギリ入るかどうか、くらいのお部屋。
寝台の端に布団・枕、寝巻きと、スリッパが置いてあります。
靴を履き替えられるのは、ラクです〜〜。
寝台でおくつろぎの図。
スマホ充電程度の電源の心配は皆無です!
平屋は窓が床に対して垂直なのですが、階上は窓が天井に向かってカーブしているので、寝っ転がってもちょっと空が見えます!
ブラインドも閉められるのですが、日の出とともに目を覚ましたかったので、開けっぱなしでずっといました笑
月の光や、たまに街灯が「ピカッ」と視界に入ってくる夜もなにやら楽しくて笑笑
もともと「寝不足」覚悟での乗車です。このように「自分の秘密基地」感たっぷりのお部屋で一晩、「旅」をじっくり堪能できてしまうのです!!
寝ている時、車内アナウンスは? うるさくないの??
こちら、心配される方、多いですね。
寝ている間、車内アナウンスで起こされたりしないのか?
結論から申し上げると、22時近くに東京を出発、小田原過ぎたあたり?23時ごろでしょうか「今から岡山到着(6時半ごろ)まで、車内アナウンスはいたしません。おやすみなさい」といった趣旨の「おやすみアナウンス」を境に、翌朝まで、一切の車内アナウンスがなくなります。
こちら、順調に走行しているうちは良いのですけれども、私が2回目の「サンライズ(今度は瀬戸)」に乗った2022年3月16日というのは、23時36分に福島県沖の深さ57kmでM7.4の地震が発生し、宮城県登米市、蔵王町、福島 県国見町、相馬市、南相馬市で震度6強!! 東京都内が停電になった日でございました。
幸い、我々は沼津〜富士のあたりを走行していて、停電は免れたのですが、列車が揺れて、そのあと徐行して止まって、しかし「おやすみアナウンス」後の時間帯だったため、このあとどうなるのか、高松には予定通り向かうのか、一切のお知らせがなく、スマホで地震の状況を知るのみで、逆に不安なりました笑
がしかし、誰かが部屋の扉を開けるのを聞きつけた途端、同じ車両の他のシングル個室の人が一斉にドアを開けて顔を突き出して
「今揺れましたよね? スマホの電波が通じなくて…どんな状況なんでしょうか?」
「無事高松まで…着くのでしょうかね??」
などといったやり取りをするのが修学旅行みたいで笑
ちょうど車掌さんが通りかかり、アナウンスがないのですがどんな状況でしょうかと、お伺いしたら逆に「時間も時間で、お休みのお客様もいらっしゃるので…」と、まるでおっしゃることが「学校の先生」。
そんな車掌さんに静かにするよう促され、ドアの外に、頭を出しての小集会は解散となったのでした。
その後は同時刻に同じ列車内からツイートしている人とやりとりしたり、「アジト」の中から「遠隔操作」で情報交換したり。便利な時代になったものです。今振り返ってみてもいい経験だったと思います笑
食堂車・車内販売一切なしなので注意!!
「サンライズ出雲・瀬戸」は車内で食べ物・飲み物を、一切調達できないので、お夜食・飲み物、全て事前に調達して持ち込む必要があり、注意が必要です。
幸い、東京駅構内は「サンライズ」出発の遅い時刻でも駅弁屋さん・コンビニ全て営業しておりますのでそこでお食事やペットボトルの飲み物など、調達必須です!!
駅弁屋さんはかなり売れ残り感があるのですが「残りモノ」を選ぶのも楽しいです。
シャワーカードは争奪戦!
職場から「直」で列車に乗る方や、「ツウ」な方の間では、「乗車してからすぐシャワーカードを買いに走る」のがテッパンのようです。
ちなみに自分は、衛生上の理由(共同シャワーはちょっとwなの)と、タオルを余計に持参するのが面倒臭い事情があったりで、自宅でシャワーを浴びてから乗車するようにしておりますため、車内でシャワーを浴びたことはございません。
寝不足覚悟!? 明け方の車窓が最高!
普段は出不精・夜型の私ですが、先に書きました通り、この列車ライドでは寝不足覚悟で車窓を楽しみたいので、窓は全開にしておき、朝日か「おはようアナウンス」で起きられるようにしておきます。
そして、一晩明けて到着!
寝不足ですが、出雲市、高松と、それぞれの終着地に到着すると、これまたえらい距離を移動したのだな!と新たなワクワク感や喜びもひとしお。
予約方法
自力での予約方法としては、
- 「JRおでかけねっと」でのオンライン予約
- みどりの窓口で乗車券を購入
の2通りです。
が、私はこのテの予約が開始同時にヨーイドン&タイヘン系の列車に乗車するときは、信頼できる旅行会社(J○Bさん)に丸投げしてしまいます。
大手旅行会社では、四国の宿を一軒でも取れば、あと残りは個人手配でも、間の交通の予約を予約手数料なしでしてくださいます。
最後に、
今年「サンライズ瀬戸」乗車時の、完成度低め動画ございますので、お時間ありましたらぜひどうぞ笑
0:00 東京駅に到着!
0:05 いよいよ車内へ!
0:11 B寝台シングル2階/階上 お部屋の様子
0:20 夜間走行中の車内 横に寝転がって撮影
0:31 夜が明けて海を走行!
2:57 瀬戸大橋全景
こうして朝到着して、「サンライズ出雲」の時はその名の通り出雲大社参拝、「サンライズ瀬戸」の時に至っては、丸亀でうどん食べてからのこんぴらさんの地獄の階段登りに挑んだのですけれども笑
その後のお宿でのお楽しみを励みに不思議と足が動くものでございました。
<参考サイト>