新しい生活様式にぴったりのホテルや旅館の紹介、「ワーケーション」の実態など、いくつか掲載いただきましたが、
ただでさえ「ホテル=寝るところ」という考えが未だ大多数を占めるであろう中、広まりましたこのワード。
ステイケーションって何なの?
どういうことをするの?
15時にチェックインしてから、ホテルを出るまで、20時間近く、ホテルからは出ないという旅の形態。
いったい何をすると、どう楽しいのか?
詳しく聞いたところでイメージがわきにくい、実態がつかめない、などといった方は決して少なくないのではないでしょうか。
今まで「ホテル=寝るところ」といったイメージしか持たれていなかった、あるいは寝るためにしかホテルを利用していなかった皆様のために、
「そもそもホテルを選ぶ基準ってなんなの?」
「ホテルは寝るだけのところではないと言われたところで、どう過ごせばいいのかわからない」
「自宅からほど近いホテルにわざわざ泊まって何するの?」
「宿泊プラン、どれを選べばいいの?」
「クラブラウンジって何それ、おいしいの?」
といった、ホテルステイの根幹部分について、基本的なことから詳しく説明させていただこうと思います。
そもそも「ステイケーション(ホカンス)」とは??
知っておきたい基本の「き」
ステイケーションとは、「stay(ステイ)」と「vacation(バケーション)」を合成してできた言葉です。
最近は「ホカンス」(ホテル+バカンス)とも言いますね。
私、実は観光そっちのけで、ホテルから一歩も外に出ない宿泊様式のことかと今まで思っていたのですが、検索すると正確な意味は
「遠くへ旅行に行くのではなく、近場のホテルで休暇を過ごすという旅行のスタイル」
のことだそうで!
まずあくまでホテルであって、旅館ではない、というのがポイントでしょうね。
旅館はたいがい食事がついているので、ホテルに比べれば「寝るだけじゃない」滞在様式が定着しているように思いますから。
「近場」というのは、海外に行けないご時世に、国内で、という意味なのかと思いきや、飛行機や新幹線を利用しない距離ですと!
私が住んでいる東京からだと都内や横浜あたりということでしょうか。
確かに東京に住んでいながら東京のホテルに泊まるなんて、コロナ以前は考えもしなかった方が大多数でしたでしょうかね。
新幹線でわざわざ行く距離となると、通常は観光が目的であって、ホテルは観光後寝るだけ、というのが普通であり、
東京から京都にわざわざ行ってホテルからほとんど出ずに2泊もリッツカールトンで過ごす物好きは私たち母娘くらいであると。
こうも考えてみると、「近場が目的地」というのは、単純な距離の問題というより、
移動が負担にならない
(コロナのご時世では移動による感染のリスクが最小に抑えられる)
かつ、
観光に目がいかないなじみの地域
(コロナのご時世では、外界との接触への誘惑が極力少ない)
というイメージで捉えていただくのがよいかと思います。
自分にとっては、国内旅行全般、海外だって飛行機3時間以内の距離(ソウルやウラジオストクなど)は移動が苦なエリアではないわけなので全部「近場」笑
皆さまそれぞれに色々な「近場」があっていい。
それ以上に大事なのはやはり後半部分「ホテル(のみ)で休暇を過ごす」という部分であると考えます。
東京から、都内だろうが、横浜だろうが、沖縄だろうが、ホテルからほとんど出ないで過ごすケースは「ステイケーション」。
ただ、旅慣れてない人は、自分の地元からほど近い場所にあるホテルを選ぶのが入り口となるでしょう。
「マイクロツーリズム」(自宅から1時間から2時間圏内の地元または近隣への宿泊観光や日帰り観光)という概念のうち、宿泊施設のみにスポットを当てたイメージということで、私は捉えております。
「当たり前のこと」見直すと途端に楽しくなる!
「灯台下暗し」って言葉があります。自分にとって当たり前すぎることが、見る方向や、見る人が変われば全くそうでなくなる。「ステイケーション」とはそこをうまいこと突いた概念といえます。
「近場」の定義は人それぞれ、としたとして、じゃあ、その「近場」にわざわざお金を払って出向く意義はなんなのか。
皆さま、そもそも自分にとっての「近場」になにがあるか、きちんと考えたことってありますでしょうか?
「ザ・ゲートホテル雷門 by HULIC」ロビー
スカイツリー右側のこちら、私はつい最近まで「金のう○こ」と
信じて疑いもしませんでしたが、何か?
私は東京都外の方が地元・東京へ遊びに来られた時、なにを求めて来られるのか、いまだに把握しきれておりません。
なぜなら東京の全てが「アタリマエ」すぎるから。
都外の方にとって、なにが「非日常」なのかがわからないのです。かえって京都や沖縄の魅力や観光・グルメスポットの方が詳しかったりして。
沖縄といえば、沖縄在住の友人は、県外から来る人から、話題のスポットやレストランを聞いて、そこではじめて「そこ、そんなに眺めがいい場所なんだ!」「そんな話題なら行ってみよう」となってみることが多々あるそうです。
要するに自分の身の回りのことなぞ、実はあまり意識していないし、わかっちゃいないことが多い、ということなのです。
そして、その「わかっちゃいなかった」部分に、実はたくさんの魅力があって、遠くに行けなくなった今こそ、そこに気付きやすくなった、と、そういうことですよね。
そこにいまだに気づけない方が、未だにずっと「海外旅行が恋しい」とおっしゃる。
しかし、海外旅行が恋しいながらも、今、自分の周りにあるもので楽しめることに気づかないのも、それはそれで寂しいことです。
ですので、まだ近場の観光資源に意識を向けられていない先生方、この機会にぜひそちらにも目を向けていただきたい。
「ステイケーション」には、そこに加えて「ホテル」の要素が加わるわけです。
今まで「ホテルは寝るところだ」と当たり前に思っていたのが、「ホテルは寝るだけのところではない」というふうに考えが及ぶか、ということですね。
実際、1泊では足りないくらい、ホテル内のあれやこれや充実しているホテルは1つや2つではありません。
さらには、いつもは手の出ない価格帯のホテルでも、交通費がかからない分、手が届きやすい。
コロナ禍になって、そういう角度でホテルを考える機会が増えている方が多いからこそ、「ステイケーション」という言葉が注目されてきたということなのです。
自分は昨年、本年と、東京・横浜のホテルを中心に、国内各所の観光資源はかなり味わいつくしてきたほうだと思いますが、そうしてみてやっとそろそろ海外が恋しくなってきたな、と思う程度です。
ホテルでの過ごし方・楽しみ方概要
ホテルで寝る以外に21時間も何するの?
今まで「ホテル=寝るため」といったイメージが定着されているがゆえ生じる、
- ホテルって寝る以外にすること、あるの?
- 15時にチェックインしてから、翌日12時にチェックアウトするまで、ホテルから一歩も出ずに何をするの?
- ホテルは寝るだけのところではないと言われたところで、どう過ごせばいいのかわからない
といった疑問にお答えしていきたいと思います。
「ホテルステイ」は「旅館のオーダーメイド版」と理解する
旅館で考えてみてください。「寝る」ことに加え、夕食と朝食が加わるじゃないですか。
チェックインしてから、宿の中でやることが多いので、ホテルで「寝るだけ」の場合より、当然のことながら館内での滞在時間が長くなります。
つまり、ホテルの中でやることが増えれば増えるほど、ホテルの中での滞在時間は長くなるわけです。
このあたりをイメージできれば、
15時にチェックインしてから、翌日12時にチェックアウトするまで、ホテルから一歩も出ずに何をするの?
という疑問に対する答えのイメージが湧きやすくなるんじゃないでしょうか。
旅館の場合「寝る」「食事」「お風呂」がメインですが、ホテルの場合、それ以外にもオプションが多いのです。
しかも自由に組み合わせられる。既製品とオーダーメイドスーツの違いみたいなものです。
「寝る」にプラスして、食事、ジム、プール、スパトリートメント、クラブラウンジなどのサービスを「自由に組み合わせる」ことができるのがホテル。
組み合わせを増やせば、チェックインして、色々こなして、チェックアウトするまで、楽しいサービス目白押し!?となるわけです。
こうして、選択肢が多いのがホテルの魅力、でもありますが、逆に選択肢が多すぎることで混沌としてしまう、それが仇であるともいえます。
ホテルってのは、結構やること多くて忙しかったりするざます
(@フォーシーズンズホテル東京大手町のプール端にある打たせ湯:《フォーシーズンズホテル東京大手町》遊び心満載のプールで心も体もリフレッシュ!より)
夕食、朝食と、時間や食事内容がすでに決まっていて、料金にも含まれている旅館に対し、ホテルでは、そもそも食事をするのかしないのか、に始まり、どこで食べるのか、何をどれくらい食べるのか、さらには食事以外の選択肢(スパ、プール、クラブラウンジ)などのオプションが加わる。
追加料金もかかったり、かからなかったり。さらに組み合わせの多さによって宿泊プランがあれもこれも。
旅慣れた自分ですら、あれこれ選んでいるうちに、疲れちゃって、今日はもういいや、寝よう、的になることがあるくらいなものです(笑)。
慣れていない方だと、もう、余計わけわかんなくなっちゃって、結局「寝るだけ」を脱却できない、というのもあるかもしれません。
ホテルは「オーダーメイド式」。
「寝る」プラス、食事をはじめとするあれこれ、時間と予算の範囲内で組み合わせて自分だけのステイプランを作っていく、そこも含めて楽しむのが「ステイケーション」の醍醐味。
まずはそこを理解したうえで挑む必要があります。
そのためには「寝る」以外にホテルでできることの「中身」をよく知る必要があります。
まず何って、「食事」と「食事以外」
ホテルで「寝る」以外にすること、といえば、まず「食事」!
お腹が空いてる状態では話になりませんから(笑)これを決めてから「食事以外のこと」を決めるわけです。
ということでまずは「食」
ホテルのお食事は、時間帯・場所含めて無数の選択肢があるわけなのですが、
「ステイケーション」において一番優先で考えていただきたいのはズバリ「朝食」です。
考えてもみてください。ホテルのランチや、ディナーは、泊まらずともいただくことができます。
が、ホテルの朝食、ともなると、朝食だけをホテルに、ってわざわざ食べにくるのは私のようなホテルマニアくらいなものでしょう。
ホテルも当然その事情は把握しています。
なので、実は朝食って、各ホテルが超、超、力を入れている分野なのです。
ゆえに、ホテルで味わう「非現実」の筆頭が、「朝食」なのです。
朝から完食しました!
(《ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町》クラブデラックスプレミアツイン宿泊記より)
ステイケーションにおいて、ホテルの朝食は絶対に外さない方がいい!
とにかくこれだけは覚えておいてください。
次に
「食事以外」の要素
これもざっくりいうと、
- 部屋でボーッとする
- 部屋でボーッとしない
の2択。
眺めのいいお部屋、広いゴージャスなお部屋とかでしたら、そこで何も考えずに数時間過ごす、というだけでリフレッシュになります。
こーんな眺めのお部屋でしたら、なーんぼでもデジタルデトックス、してませんね(笑)
(《コンラッド東京》デイユースでベイビュースイートのお部屋!利用してきました♪より)
部屋でボーッとしない、あるいはできない派の方には、
- ホテルでさらなるグルメを楽しむ
- プールやジムで体を動かす
- スパでマッサージを受ける
といった選択肢があります。
部屋篭り派が重視すべきは「眺め」と「バスルーム」
都会でも日本庭園を眺めるホテルとか、ベイエリアや森の中、はたまた富士山ビューなど、探せばいろいろな場所の、いろいろなお部屋があるものです。
せっかく高いお金でいいお部屋にいるんだから、もう部屋からは出ない! そう決めて過ごすのも立派な「スケジューリング」じゃありませんか。
ゆっくりお茶やコーヒーを飲みながら読書するもよし(ミネラルウォーター、お茶やコーヒーはたいがい無料です)、
テレビ・映画漬けもよし、
DVDプレーヤーが設置されているホテルならお気に入りのDVDを持ち込むもよし、
Bluetoothスピーカーが設置してあるホテルなら、スマホに入っている再生リストそのまま聞くことができます。
スマホ・パソコンを一切、手にとらない「デジタルデトックス」もいいでしょう。私はムリですけど(笑)
ホテルのお部屋でノンビリ、ということでしたら、お部屋のバスルームにも着目していただきたいと思います!
私は、
洗い場つきバスルームは必須。
お風呂からも外の眺めが楽しめるビューバスでしたらさらにポイント上がります。
おフロから東京タワー!
(《The Okura Tokyo》宿泊記:プレステージタワー クラブフロア ビューバスのお部屋より)
バスタブに趣向を凝らしているホテルも。
ホテルならでは!泡風呂もいかがでしょう。
勢いよくお湯を注ぎながら、お水の着地部分めがけて備え付けのシャワージェル(ボディーソープ)を垂らすだけで簡単です。
洗い場付バス+泡風呂=最高
(《ホテル ザ セレスティン銀座》スーペリアクイーン宿泊記より)
「アメニティ」が楽しい!
ステイケーションにおいては、ホテルごとに趣向が凝らされたアメニティーを楽しむのも醍醐味!
先ほど、ホテルがいかに朝食に凝っているか、お話ししましたが、実は朝食の次に力を入れてるんじゃないか、と個人的に思ってやまないのがホテルのアメニティだったりします。
特に女性目線、かなり意識されてますね。
ナゼなら、リピーターになってもらうには、男性より、女性の心をつかむ方が大事だから(笑)。
アメニティは「宿泊した記念」として持ち帰ることが可能なもの。
家に帰ってそのホテルの香りなどを思い出したりもするものです。
各ホテル、これでもか!というくらい、あんなブランド、こんなブランドのアメニティを揃えております。
今まで使ったことのないブランドを試すのが怖い、「自分はこのブランド!」といったこだわりが強いので他はあまり使う気になれないなどといったこだわりがない限り、
せっかくですのでホテルから提供されるアメニティを楽しんで、支給されないものについて、お泊まりセットで補填する
というのがステイケーションのセオリーです。
まずは、ホテルから必ず支給される=お泊まりセットで準備しなくてよいものにつきまして説明します。
お持ち帰りの筆頭格!
固形石鹸
泡立ちがよく、ホテルごとの香りの違いも楽しめる固形ソープはお持ち帰り必至!
先出のブルガリの固形ソープを置いてたりするところもあったりします。
おかげさまで私、このところ、ハンドソープをお店で買う機会は皆無。むしろ、使用量より供給量を大きく上回り、収納場所に苦悩しているくらいです。
シャンプー・コンディショナー・ボディーソープはハイブランドに期待!
驚愕! プチプラホテルにブルガリ!?
高級ホテルと名のつく場所であればお決まりの、シャンプー・コンディショナー・ボディーソープの3点セット。こちらに魅惑的なブランドを採用しているホテルがほとんどです。
中でも「ブルガリ」は、かなりテッパン!
宿泊料が高いホテルばかりに置かれているのか、というと、そうとは限りません。
上の写真は、家にテレビがない私がリアルタイムで半○直樹が観たいというだけで、急遽ステイケーションを決めたホテル。
確か1泊1万円するかしないかのお値段にもかかわらず、「ブルガリ」のシャンプー・コンディショナー、ボディーソープ、ボディーローションとフルラインナップで置いてあったことに驚愕しました。
つい最近、母と宿泊したこちらのホテルでは
フェラガモ!
(ホテルニューオータニ東京クラブフロア「エグゼクティブハウス 禅」)
「ブルガリ」と「フェラガモ」に、わざわざシャンプーを買いに行ったりは、まずされないですよね?
なので、これがこうして試せるのは、ホテルならでは!
シャンプーを置いていない高級ホテルは皆無、ですので、私は一切持参しません。
さらに私、どこのブランドのものを置いているかも調べません。
「このホテル、このブランド採用してるんだ~!」という発見を毎回楽しみにステイケーションに臨んでおります。
と、ここまでがどのホテルでも必ず支給されるもの、必ず部屋に置いてあるものでした。
次からは、ホテルによってお部屋に置いていなかったり、置いている形態にバラつきがあったり、場合によっては「お泊まりセット」として自分好みのものを持参することを視野に入れるべきものについてです。
女性の死活問題!?
基礎化粧品
高級ホテルであれば、基礎化粧品の支給は必ずあります。
が、ホテルで必ず使用するであろうシャンプー類と違い、ブランドのこだわりも多い基礎化粧品については、元々お部屋に置いてある・なし、ハイブランドを採用している・いないについて、若干のバラつきがみられます。
「私はこれ好きじゃない。いらない」という事態を防ぐためか、特定のブランド基礎化粧品を付帯することを条件に、別途宿泊プランを設定しているケースもあります。
一般に、宿泊料金の高いお部屋だと、ハイブランドの基礎化粧品が採用されている傾向です。
例えば、こちらのホテル、
Threeの基礎化粧品セット
オーガニックコスメブランド「THREE」のクレンジング、洗顔石鹸、化粧水、乳液、クリームとひとしきり!しかも1泊で1箱、この時2泊したから2箱いただけてしまいました。
こうしたセットが、このまま、次の旅行のお泊まりセットとして採用されることもしばしばです(笑)。
基礎化粧品のセットがお部屋に置いていないケースもあるのですが、それなりの高級ホテルであれば、電話でフロントにお願いすれば持ってきてくださいます。
これは、実際にあったお話ですが、友人が化粧品を一式、自宅に忘れてきてしまったところ、フロントに電話したら持ってきたのがまさかのこちら!
MIKIMOTOのムーンパール化粧品
はいそうです。あの真珠の「ミキモト」さんです(笑)。
真珠エキス配合の化粧品、非常に使い心地がよろしかったようでした。
個人個人のこだわりも多い基礎化粧品。
「私はこれ好きじゃない。いらない」という事態を防ぐためか、特定のブランド基礎化粧品を付帯することを条件に、別途宿泊プランを設定しているケースもあります。
お篭り派必見!
バスソルト・バスオイル
お部屋篭り派に欠かせない!? お風呂タイムのお供。
こちらは、特別に置いてあるところ、置いてないところがあり、個別包装でお持ち帰りが可能な形態だったり、そうじゃなかったり、いろいろなパターンがございます。
一番オーソドックスなのが、シャンプーとコンディショナーと一緒にたいがい置いてあるバス・シャワージェル。
日本だとあまりその使い方に馴染みがないのですが、洋物ブランドのそれは、たいがい泡風呂にできる仕様になっておりますので、バスタブに垂らして勢いよくお湯を注ぎ込み、泡風呂とするのが、テッパンでございます。
先の「ブルガリ」は、こうなりました。
先の「フェラガモ」シャンプーの左隣に置いてあった、緑とピンクのパッケージのもの、実は個別包装されたバスオイルだったりするのですが、以下のように、お部屋に備え付けで、バスソルトが置いてあるパターンもあります。
意外と盲点?
お部屋着
最後、編集部よりご要望がございましたルームウェアにつきまして。(注:こちらは無料でお持ち帰りできる備品ではございません!!)
こちらも、ホテルによって分かれるところ。
最近こそ上下セパレートの部屋着(要はパジャマ)を置くところが増えました。
が、依然として昔ながらのワンピースタイプだったり、浴衣だったりするケースもあります。
下半身デブえりおはケツがでかいので、ホテルの女性用パジャマだと、おしりの部分が収まらなかったり、男性モノをお願いすると今度は裾が長すぎたり。
朝起きるとワンピースは胸元までめくれ、浴衣ですと必ずヒモ一になっておりますので、これは次回の内容となりますが、ブラトップ+下半身に穿くものを必ず持っていきます。
パジャマとして着用したブラトップは翌日そのまま採用するパターンでございますね。
ホテルの贅沢アメニティはステイケーションのお楽しみの一つではあり、何が支給されるかという基準でホテルを選ぶのもアリなのですが、
私はあまりこの辺りにこだわりがないのと、いちいちアメニティまでリサーチしていくのは非常に手間、と言いますか、あちこちのホテルに行きすぎちゃって、ひとしきりのブランドアメニティが家に揃っている状態ですので(笑笑)今や、
「このホテル、ここのアメニティ採用してるんだ~!!」
というサプライズを楽しみに、いちいち調べずステイケーションに臨みます。
しかしながら、ブランドはわからないにせよ、どんな種類のアメニティが置いてあるのか、把握せずにおりますと、次回詳しくご紹介する「お泊まりセット」の準備が大変になってしまいますので、ホテルで得られるものの種類を、ある程度把握したうえで、ホテルで供給されないけれど絶対必要なものを「お泊まりセット」として持参するのがおすすめというわけなのです。
食べたら「解毒」!?
プール・ジム・スパ施設に注目!
アクティブ派の皆様が「寝る」「食事」の次に、ホテルでチェックしていただきたいのがプール・ジム・スパ施設です。
宿泊のプランによっては食べて、動いて、また食べるの無限ループです(笑)
ホテルのジム、プールがどんな感じなのか、どこまでが無料なのか、そのあたり、大事です。
なぜなら、周りに人も少ないジムで走りながら、プールで歩きながら高層階からの絶景を楽しめたり、そこいらも「非現実」に作られているホテルが多いから。
と、言いながら、ワタクシ、ジムはほとんど利用したことがございません。
しかし、意識高い系の方々はここ、欠かせないのですよね。参った。
(《オークウッドスイーツ横浜》スタジオデラックスベイビュー宿泊記より)
ホテルのインドアプールなら日焼けの心配もないですしね。昨今はコロナでプールに入る人数が制限されているので、夏のホテルプールなんて、予約でごった返しています。
私はホテル選びの際は必ず、プールがどんなか、食事の次にチェックします。
ま、プールったって、だいたい、水中でウォーキングしてるだけなんですけどね
(《フォーシーズンズホテル東京大手町》遊び心満載のプールで心も体もリフレッシュ!より)
次点はお風呂・サウナ・トリートメントといったスパ施設です。ここにも力を入れているホテルがあります。
マンダリンオリエンタル東京の温浴施設「ヒート&ウォーターエリア」は最強ですね!
が、このあたりは追加料金を要することが多いです。
スパトリートメントに関しては、
【東京 ホテルスパ】スパにウルサイ女医が厳選! 予算3万円台の選りすぐり2施設
【東京 ホテルスパ】スパにウルサイ女医が厳選! 予算5万円超!!ここぞという時の超高級な2施設
と、予算別に2つの記事を書いておりますので、ご興味があればのぞいてみていただければ。
知っ得!ホテル食事情のいろは
- どこで何を食べるといいの?
- レストランとルームサービスの違いは?
- クラブラウンジって何それ、おいしいの?
といった、疑問にお答えしていきたいと思います。
ホテルの「食」、最重視すべきは「朝食」!
前項にて、「ステイケーション」において一番優先で考えていただきたいのはズバリ「朝食」と申し上げました。
実は朝食って、各ホテルが超、超、力を入れている分野なのです。
今回はこの「朝食」をさらに掘り下げていきたいと思います。
考えてもみてください。ホテルのランチや、ディナーは、泊まらずともいただくことができます。
東京在住の方は帝国ホテルと聞けば、泊まったことはなくとも、一度は結婚式をはじめとするフォーマルな場で、どこかしらのレストランを利用されたこと、あるんじゃないでしょうか。
ですが、ホテルの朝食、ともなるとどうでしょう。
朝食だけをホテルに、ってわざわざ食べにこられます?
というか、朝食自体、食べていらっしゃいます?
ホテルも当然そのあたりの事情は把握しています。
ゆえに、ホテルで味わう「非現実食」の筆頭として「朝食」に力を入れてくるわけです。
卵料理を選ぶなぞ序の口。カレーやステーキだってざらです。
しかもオーダー無制限だったり
(《ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート》豪華朝食がすごすぎ!より)
「ステイケーションにおいて、ホテルの朝食は絶対に外さない方がいい」とにかくこれだけは覚えておいてください。
まず、どこで食べる?
ホテルでの朝食をいただく場所は、この3つ。
- レストラン
- お部屋
- クラブラウンジ
レストラン
でいただく朝食は、ビュッフェを筆頭に、品数や種類が多く、充実しているのが特徴。
圧巻の朝食ビュッフェ
(《東京ステーションホテル》朝食ビュッフェが最高すぎた!より)
昨今はオーダー式ビュッフェといって、メニューに書いてあるお食事を無制限でオーダーできる、という朝食システムを採用するホテルもあります。一部ビュッフェ、温かいメニューはオーダー式ビュッフェと、両方採用するホテルもあります。
ルームサービス
の朝食はレストランに比べると品数が限られますが、パジャマ&寝ぐせ、女性はすっぴんのままいただけるのが最大のメリット。
さらに、スイートルームだとお部屋のダイニングテーブルでいただけちゃいます
昨今は、女性のみで宿泊の場合、ルームサービスはたいがい女性スタッフが運んでくることがほとんどですし、彼らは客のそういう姿に慣れているので笑 全く気兼ねはありません。
クラブラウンジ
は、特定のカテゴリーのお部屋に泊まられた客のみ、入ることが許されるエリア。
クラブラウンジ内で静かにゆったりといただく朝食
こちらもレストランと比べると品数が限られるものの、周りの客層がグレードアップされるので、周囲の「治安」がよろしいのです。
中にはクラブラウンジ限定の朝食メニューを用意しているホテルもあります。
何を食べる?
先ほど申し上げた通り、朝食は各ホテルがものすごく力を入れている分野です。それゆえ同じ朝食でも、ホテルごとの得意分野や看板料理的なものがあります。
また、自宅でそう上手に作れない料理などを味わうのもよいでしょう。
筆頭の卵料理ですが、まず、私のブログで出没率が高いのがこちら、
エッグベネディクト
これはたくさん写真ありすぎてどれにするか迷いました!
(《ザ・リッツ・カールトン京都》朝食にはぜひエッグベネディクトとフレンチトーストを!より)
「ブログをみて、私もホテルの朝食でエッグベネディクトに、初めて挑戦しました!」というコメントをいただいたことも。
こちらもホテルごとの色が出やすい、
フレンチトースト
数量限定だったりもします!(Oriental Hotel Kobe)
そして最近はこれが朝食にないと、すごく物足りない気分になります、
朝カレー
朝カレーに力を入れているホテルも!
(《ハイアットリージェンシー横浜》デラックスルーム宿泊記より)
普段でしたらめったに味わう機会のない、ホテルの朝食。
味を占めるとホテルごとに、そしてホテル内でも!食べ比べしたくなってしまわないでしょうか。
朝ごはん以外の選択肢は何があるの?
朝食を固めると、翌朝起きてから朝食をゆっくり食べて、荷物を整えてチェックアウト、と、だいたい2日目のスケジュールが固まってしまうのですが、
そうすると1日目、15時にチェックインしてから「寝るまで何するの」問題。
ここも何時に何を食べるか、とそこから固めていくわけですが、スイーツ好きな方であれば、ホテルならでは、という意味でもアフタヌーンティーという選択肢があります。
アフタヌーンティーといえば、まずトライしてみていただきたい、定番の三段トレー
(ペニンシュラ東京《Peter》マンゴーアフタヌーンティー:ロビーでなくあえてのココで!より)
たいがい、紅茶を筆頭とするノンアルコールの飲み物が飲み放題なうえ、サンドイッチなどの「塩物」(セイボリー)が3分の1、残り3分の2がスイーツという代物。
下手するとこれが夕食がわりになってしまいます。
スイーツは好きじゃない、酒好きだ、という方は、ホテルのバーか、次にお話しします「クラブラウンジ」にお金をかけられるのが、一番コストパフォーマンスがよろしいです。
飲み食いに困りたくなければ「クラブラウンジ」利用!
よく聞く「クラブラウンジ」、これ、何なの? 疑問をもたれる方も多いようですね。
調べるといろいろごちゃごちゃ説明があってわけがわからない。
ここ、わかりやすくスパッと言ってしまいましょう。
クラブラウンジ特典とは
「通常の宿泊料金にちょっと代金を上乗せするだけで、お酒と軽食にほぼ悩むことがなくなる」制度です。
若干乱暴な物言いですが、利用されたことある方、そうじゃないですか(笑)?
ついでに(!?)
「フロントが混み合う中、並ぶことなく、クラブラウンジ内の専用カウンターでチェックイン・チェックアウト手続きができる」
という特典もあると理解いただくのが手っ取り早いかと。
朝食だけじゃない!
ティータイムやスイーツも楽しみたいし、夜は美味しいお酒を飲みたいし、
という欲も出てくるのが人間というもの!?
お任せください。クラブラウンジなら、
の3つの「食事提供される時間帯」が設けられているのがほとんど。
ちなみにこうした時間帯ごとに提供されるお食事のことを「フードプレゼンテーション」と呼びます。
クラブラウンジといえば、筆頭に上がるのがザ・リッツ・カールトン。
大阪で味わったカクテルアワーでのシャンパンとオードブル、というよりもはや夕食
(《ザ・リッツ・カールトン 大阪》コロナ禍のクラブラウンジより)
さらには
- 夕食後の時間帯にお夜食
- ランチ
などが加わって、1泊あたりのフードプレゼンテーションが5回、6回なんてホテルも。
ともすると、15時にチェックインしてから、1~2時間ごとにクラブラウンジで提供される内容が変わるため、部屋とクラブラウンジを往復するだけで時間が過ぎていく、なんてことも(笑)
これと、食事以外の要素(前項で書きました、部屋で過ごす時間やジム・プール・スパなど)を加えると、1泊2日じゃスケジュールがおさまりきらない状態になってきます(笑)
過ごし方パターン別モデルスケジュール
標準パターン
まず「よくありがちなパターン」から確認してまいりましょう。これまで書いてまいりました通り、朝食は必須、といたしております。
15時~18時 チェックイン
18時 or 19時~21時 夕食 (レストランまたはルームサービス)
明石海峡大橋を眺めながらのディナー(ホテルセトレ神戸・舞子)
23時~25時 就眠
↓
↓
翌8時 朝食 (レストランまたはルームサービス)
- チェックインしてから夕食までの時間
- 夕食から就眠までの時間
- 朝食からチェックアウトまでの時間
夕食までの時間、男性だったらプールでひと泳ぎできちゃう一方、女性は夕食の場所によって、例えばレストランとかになると、プールやスパでメイクが落ちるのはしんどい、となるかもしれません。
自分は時短でメイクする術を身につけているので、顔は水につけずに水中ウォーキングして、夜ささっとポイントメイクだけなおしちゃったりしますが、慣れない方はお部屋でまったり、となりますでしょうか。
女性向け!スイーツ&スパ重視 〜標準パターンの応用編〜
14時 チェックイン
↓
15時~17時 アフタヌーンティー(レストランまたはルームサービス)
↓
18時~21時 スパ
トリートメントルームの一例(フォーシーズンズホテル丸の内 東京)
↓
23時~25時 就眠
↓
↓
翌8時 朝食(レストランまたはルームサービス)
↓12時 チェックアウト
このあたり、自信がない方は、女性同士で泊まられるか、すっぴんでも気兼ねない、一人旅で、次に挙げます「お部屋から出ないステイケーション」から始められるのが良いかと思います。
個人的には、ステイケーションを存分に楽しむには「時短」でメイクや身支度をする術を身につけられていた方が良いでしょう。
お部屋から一歩も出ない!「まったり派」には…
せっかく高くていいお部屋をとったんだから、ここでじっくり過ごさないでどうする! そういった方向けのステイケーションモデルをご紹介します。(「元祖巣篭もり派」の私、このテのステイケーションは、しょっちゅうです!)「お部屋でおこもり派」は、部屋からの眺めとバスルームを重視すべし!
(参照:【えりおのステイケーション学】②ホテルで寝る以外に21時間も何するの?)
15時 チェックイン
その後はとにかく、お部屋で眺めを楽しみながらゆっくりまったり。
私は大概パソコン作業ですが笑、溜まっていたDVDをみるのも良いですし、HuluやAmazonプライム、NetflixがつながるTVを備えつけているホテルもあります。
どっぷりドラマ三昧! なんて贅沢な過ごし方でしょう。
↓
18時 サンセット・マジックアワーはお部屋で
なお、ビューバスのお部屋にお泊まりの場合は、この時間にバスタイム、という手もあるのですが、なんだかんだ高確率で窓ガラスが曇ってしまうので私はあまりやりません。
↓
19時~21時 夕食 or お夜食(ルームサービス)
22時 まったりバスタイム
23時~25時 就眠(ZZZ)
翌9時 朝食(ルームサービス)
11時 荷造り開始
こうも旅が重なると、身支度にかける時間がもったいないので、日頃からすっぴんで外に出られるように見た目も心もケアしておくのが大事~

↓
12時 チェックアウト
ホテルによってはレイトチェックアウト特典付きなどで時間も13時~18時と見事にバラバラ! ですので、そうしたプランを探して2日目もホテルを味わいつくす、という応用編もあります。
(ちなみに、夕方チェックアウトの場合、自分は日焼け止めすら塗りません笑)
クラブラウンジを満喫!編
追加料金を支払った、限られたお客さんだけが入ることのできるスペースなので若干のVIP気分!?が味わえます。
15時 クラブラウンジでチェックイン
↓
ロビーラウンジで出されるものとほとんど変わらないメニューがいただけることも!(ザ・リッツ・カールトン大阪)
↓
↓
21時 夕食 or お夜食(クラブラウンジのお夜食サービス or ルームサービス)
夜はまだ終わらない!? お夜食ビュッフェ(The Okura Tokyo)
↓
22時 まったりバスタイム
↓
↓
(翌7時 ジム or プール)
↓
9時 クラブラウンジで朝食
↓
11時~12時 クラブラウンジでチェックアウト
<参考サイト>
そもそも「ステイケーション(ホカンス)」とは??
《HOTEL THE MITSUI KYOTO》宿泊記:お部屋(ニジョウルーム)にチェックイン!
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