韓国旅行行く前に読んでほしい!今回のテーマは「焼肉」
韓国で焼肉を食べたけど、期待外れだった、美味しくなかった、という意見、たまに聞くんですが、それは日本の焼肉と韓国のそれは全然違うものであるということと、それを踏まえた情報収拾が足りないのが敗因。
政情的にいろいろ複雑な部分はあるんですけれども、料理は文句なしに美味しい韓国。
渡韓歴25回超、今度韓国に行くのだけれど、どこがおすすめ?と聞かれることも多い私が、今回は、韓国で焼肉を楽しむ上で必要な情報をご紹介します!
日本の焼肉と韓国の焼肉は、本質的に違うものです
韓国で食べられる焼き肉は、肉そのものの味ではなく、日本と違った部位や調理法を味わうものである。
少なくとも私はそう心得ています。
そもそも韓国では日本のようになんでもかんでもいろんな動物の、いろんな部位のお肉がいっしょくたに出てくるわけではありません。
なので「焼肉」にあたる韓国語も、ないですし、「おススメの焼肉教えて」と言われても、一言で回答できないんです。
そしてそのお肉の食べ方も日本と違います。
一つ一つ解説してまいりましょー。
何のお肉の、どこが食べたいの? 部位別に専門店が!
牛なのか豚なのか鶏なのか、豚もサムギョプサルなのかカルビなのか豚トロなのか、牛でもカルビなのか、ハラミなのか、内臓なのか、動物それぞれ、部位それぞれに専門店があります。
モツはモツで、これまた美味しい専門店があるんですよ!
従って、「なんの動物」の「どこの部位」が食べたいのか、そこから絞る必要があります。
日本と違う!食べ方のスタイルも楽しんで!
韓国の日本みたくお肉だけを焼いてお肉だけをひたすら食べるスタイルではありません。サンチュやエゴマなど、野菜に包んで、包んだ中にも野菜やキムチをトッピングして食べるのが主流です。
一人前として出てくるお肉の量も日本より少なめです。
そこを踏まえて行かないと、ちょっと期待外れだった、ということになってしまいます。
その代わり、サンチュやエゴマは無料で、いくらでもお代わりができます。
テーブル上の雰囲気も日本と全く違う! 韓国の「焼肉」
お肉の漬けダレなどもお店ごとの特色が!
お店ごと、お肉の種類ごとによって変わってくる調理法など、日本と違う焼肉スタイルを存分に楽しみたいところです。
牛肉…日本で食べられる部位に関しては日本のほうが美味しい
韓国にも韓牛というものはあります。輸入牛よりお高めの。
しかし、世界的になりつつあるWagyuブランド、勝てるもの、ございませんw
和牛は日本の誇りです。これを超える牛肉は、世界のどこでも出会えません。日本人代表として断言します。
なもので、私は、牛(とくにヒレ・サーロインやカルビやハラミなど)は、韓国では食べません。
というわけで、韓国に行ってあえて牛は食べないので、実は牛の店は意外にもそこまで詳しくなかったりします(笑)
それでも韓国で牛の焼き肉を食べてみたいなら
安いところよりちょっと高いところでちゃんとした韓国牛の、それもチャドルバギなど日本ではありつけない部位を食べたほうがおいしいと思います。
あるいは立ち食いドラム缶カルビなど、日本にないスタイルで食べる、というのもいいですね。
繁華街で安さを追求するより、ホテル内の韓国料理とかデパートの上の焼肉屋さんが無難な印象がありますね。ロッテデパートの上の焼き肉やさんも美味しいです。
牛以外のお店で、じゃ、何を食べるか?
私のオススメは豚です!
日本でもおなじみサムギョプサルを筆頭に、豚カルビやモクサル(首の肉)、カルメギサル(豚ハラミ)も美味!
サムギョプサル…【ソウル】《現代精肉食堂》サムギョプサルとキムチチゲといえばココ!
豚カルビ・モクサル…【ソウル 孔徳】《麻浦チンチャ元祖チェデポ (마포 진짜 원조 최대포)》デジカルビの老舗!
カルメギサル…【ソウル グルメレポ】《麻浦チョンデポ 마포 정대포》夜遅くてもOKなカルメギサルのお店♪
豚以外ですと、
最近チーズタッカルビ(鶏)の人気が出てきてますが、これもなかなかです。
【ソウル】《チャンインタッカルビ 明洞店 장인닭갈비 명동점》
ソウルでおすすめの焼肉店
行きつけの何軒か、ご紹介いたします!
サムギョプサル
黒豚屋 (明洞店・汝矣島店)
韓国でブランド豚肉の本場といえば、済州島(チェジュド)の済州清浄(チェジュチョンジョン)黒豚。
日本で言うところの鹿児島の黒豚や沖縄のアグー豚になど当たる、ブランド豚を食べられるお店です。
済州島から直送される最高級の黒豚はとてもジューシーで本当に美味しい!
ヒョンデジョンユッシクタン(現代精肉食堂)
豚カルビ
麻浦チンチャ元祖チェデポ
チーズタッカルビ
チャンインタッカルビ 明洞店
チーズタッカルビのチェーン店。 ライバルのチェーン店「ユガネ」よりも美味しいという方もいるお店です。
辛さは3段階、チーズの有無や量も調整できますよ〜!
プルコギ
又来屋
1946年オープンの老舗。プルコギと、シメの冷麺は必ず食べておきたいところです。
松園(ソンウォン)
日本人客が増えて年々値上がり傾向にありますが、美味しいお店です。
豚カルビもおすすめ。
その他の注意点
直近のクチコミは必ず確認すること
日本と違い、韓国は食にたいして「何代にもわたって続く老舗」や「変わらぬ味」「何年も値段据え置き」とといったものを「粋」とする考えが日本ほどありません。
客が増えるとすぐ値段を上げて味を落とす、有名・著名人やテレビ取材でいいものを出しても、日本人とわかると粗悪品を出す、現地のお客さんの値段と日本人向けの値段設定を変えてくる、なんてのはざらで、決して珍しくありません。
とってもいいお店だったのに、ある程度儲かったらやめちゃって、ハワイに移住(泣)
なんて若干羨ましいことも。
先に挙げた、「ハングル読めた方が良い」というのはこういった背景もあったりします。
あまり、外国人観光客の出入りしないエリアで、地元韓国人がたくさん入っている素朴な飲食店の方が、間違いがないのです。
最近、だいぶインターネットのクチコミが浸透してきて、多少マシにはなってますが、
行くお店に関してはなるべく最新の情報を、
そしてお店に行ったらお客さんの入り具合を、
必ず確認してから入られてくださいね‼︎
ハングルは(意味がわからなくても)読めるようにしておいた方が良い
ハングルメニューだけ&地元客だけで埋まっているお店が本物なのは日本と同じ
日本でイメージしてください。最近こそ外国語表記や外国語メニューが増えてきましたが、日本国内で外国語が使われているところ、日本に住む我々からしたら、「全てのエリアが網羅されている」とは言いがたいですよね? 日本語しか通じない、日本語メニューしかない、でもステキなお店、まだまだ沢山ありますよね。
韓国も同じです。
「日本語が通じるエリア」「日本語メニューの置いてあるお店」、ハングルを読める立場からすると一部に限られている印象です。
そして、ハングルでしか店の看板が出ていないお店、韓国語表記のメニューしかない美味しいお店、韓国人で満員だけど、日本人はあまりきてないお店、たくさんあります。日本と同じです。
ハングルは音を表す文字なので、意味がわからなくても読めるようにはなる!
ハングル文字は母音と子音が記号で記されたものです。
ローマ字表記をイメージして頂けるとわかりやすいですかね。
韓国語は、母音が10個、子音が19個、それぞれに文字が一つずつ当てはめられており、それを組み合わせて表示してあるだけです。
ゆえに、ゆえに、あの文字、初めは面食らうかもしれませんが、皆さんが思うほどハードルは高くないです。数時間もあれば、意味はわからなくてもハングルを読めるところまでは持っていけます。
私の友人、ハングル全く読めない状態でソウルデビューしましたが、教えたら翌日以降、少し読めるようになっていましたよ。なので、旅行前に詰め込んで、旅行終わったら忘れるんでも、じゅうぶんです笑
こうすることで、読むことができるようになってくるのが「地下鉄の駅名」「店の名前(看板)」「メニュー」、この辺りは意味がわからなくても読むことができるだけでも、旅が楽になり、行動範囲がグッと増えることは予想がつきますよね。
食事のメニューは日本で食べる韓国料理のそれとほぼ同じ。違うのはほぼ一部のメニューで、例えば「チヂミ」とは言わず「전(ジョン)」と言ったりなどありますが、そう数は多くありません。
もう日本に流通しつつあります「タッカンマリ」は「鶏一羽」って意味ですが、知らなくてもそう害はないですよね。地下鉄の駅名とか、店の名前とか、意味や由来はそれぞれあるんでしょうが、「ソウル」の意味するところ、なんて考えませんでしょうし、読むことができれば事足りることばかりです。
韓国語が話せなくても、ハングルはぜひ半分でも読めるようにしてみてください。きっと旅が面白くなるはずです。
なるべくわかりやすさを意識して書かせて頂いたハングルの読み方記事はこちら
以上、韓国の「焼肉」事情、お届けいたしました!
日本と全く違うスタイルで楽しむ「焼肉」、ぜひ堪能してみてください!