「ありがち」な旅はつまらない!ということで、どこか穴場な温泉宿はないか、そんな母娘のアンテナにドンピシャでしたのが、今回ご紹介する「鞆の浦(とものうら)」のお宿、『汀邸 遠音近音(みぎわてい をちこち)』。
江戸時代に建てられた宿屋をリノベーションしたお宿です。
地名を聞いただけでピンとくる方は、近くにお住まいか、よほどのマニアに違いない!?
広島県は福山駅からバスで30分ほど。第二次世界大戦の戦火を免れ、戦前の古い街並みが残り、ジブリ映画『崖の上のポニョ』の舞台となった港町です。
2023年のひな祭り(というかWBC!?)時期に滞在し、すっかり気に入ってしまい、8月に瀬戸内の豪華クルーズ船「ガンツウ」乗船の際、前泊の場所として再訪しました。
今後も絶対リピートするであろうこの地の、素敵なお宿をご紹介いたします。
アクセス法
「福山」駅から無料送迎バスあり
福山駅の何が偉大かって、新幹線「のぞみ」が何本かに1本止まることですよね!?
しかも駅前すぐに「福山城」があるという笑笑
福山を拠点、といえば、まず思いつくのが「尾道」なのかな、と。鞆の浦はなんかガイドブック的に「尾道のついで」みたいな扱いなんですが、行ってみると尾道とはまた全然違う場所でございますよ。
そんな福山駅からお宿までは、無料送迎バスで約30分。
送迎バスは宿近くの大きな通りまでで、そこからちょこっと路地を歩くのですが、その路地に入った途端、ちょっと世界が変わる感じがとても良きです。
ロビー棟から宿泊棟へ…
それはまるで別世界への通り道
お宿の玄関入ったこちらのスペースがロビー棟との位置付けのようです。3月はお雛様がかわいかった。
昔ながらの「骨組み」も残ってました~!
「遠音近音」というネーミングは、この建物を改修している際に見つけた掛け軸にあった、帆聲(はんせい)という方の歌からとられたそうです。
ロビー棟から宿泊棟への通路には、大正時代に使用されていた瓦が綺麗に並べられている演出が。
そしてその先…
海を眺めながら夢見心地のチェックイン手続き
これぞ!な別世界、海を眺めながらのチェックイン。
しかもここで出されるクッキーがとても美味しいのです。(そこなのw)
コースターに常夜燈!
こちら、夕食などに使用されるコースターも全て、鞆の浦が描かれた、こちらのシリーズです。
朝食メニューもこの時に選びます。
朝食について、詳しくは後に書きますが、2回とも和食にしちゃいました!
全室オーシャンビュー&露天風呂付きな客室
そもそもお宿が仙酔島を臨む絶好のロケーション。お部屋はどこにしても、ハズレはないのだろうな、と勝手に思っています。
お部屋での夕食が可能な唯一のカテゴリー「アッパースイート」
初回、2023年3月の滞在時は、WBC期間中ということもあって、このお宿で唯一、夕食「部屋食」が可能なアッパースイート(写真は3階:1泊2食付き1人5万円)にしました。
ここは何って、仙酔島一望のベランダ~露天風呂が最高なのですよ。
このお部屋があまりにも気に入ったので、8月の滞在(ガンツウ前泊)でもリピートしたいと思っていたのですが、お盆の直後だったこともあり埋まっておりまたため、宿泊したのがこちら、
ワイドビューツイン
ここはここで値段相応に良きでして、比較のため載せておきます。写真は4階(1泊2食付き1人4万円)。
お部屋は東向きなので、サンセットは見られませんが、日の出が最高すぎますので、できればこのタイミングで露天にGoですよ!
貸切温泉風呂よりお部屋の露天風呂…!?
お部屋の露天風呂だけでも最高すぎる件
こちらのお宿、大浴場と呼ばれるものはございませんで、予約制で貸切風呂を使用できることにはできるのですが、
しかしながら、我々母娘、あけっぴろげなのが好きなので、お部屋の温泉だけでご満悦でした。
たまに外を通る船から見えるかも!?ですが、知らぬが仏、でございます。
お食事
夕食
アッパースイート客室でいただくお部屋食はこのような感じ!
アッパースイート以外の客室の方は、レストランでいただくことになります。
どちらも、舟型にたたまれたテーブルのナプキン「いろは丸」がお約束です!
お酒を飲まれる方は、利き酒セットか、
保命酒カクテルをぜひお供に!
さすがにそのまま飲むのはキョーレツすぎてw お店で買うに至らなかった保命酒ですが、カクテルという形ですと非常に飲みやすく、すっかり堪能させていただいたのでした。ありがたいことです。
この立地ですから、食材が素晴らしすぎるのはいうまでもないのですが、夕食のお造りについてくる「料理長の一句」はぜひチェックです!
〆の鯛めしはお出汁がついてきますので、2杯目はお茶漬けに!
朝食
はアッパースイートでもレストランにて。
2回とも和食にしたわけなのですが、その理由というのが、この釜炊きご飯と、海鮮お味噌汁なのです!
以上、同じ瀬戸内でも穴場感満載な鞆の浦の観光スポットとお宿、2回に分けてお届けいたしました。
最後に、お宿のシンボル仙酔島、お宿から見るとさも後ろの島と近いように見えますが、後日「ガンツウ」から眺めたら結構、いやかなり離れていてビックリしましたショットで締めくくりたいと思います。こりゃ、この辺りの地理に通じていないと、航海はできませぬ。どうりで村上海賊が躍動するわけだ!
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