「ありがち」な旅はつまらない。ということで、どこか穴場な旅先はないか、そんな矢先、ご紹介いただいたのがここ、「赤穂」でした。
赤穂といえば、忠臣蔵! 冬に吉良邸討ち入り!(ちなみに、年末の風物詩みたいなイメージを持っておりましたが、実際の討ち入りは12月14日だそうです)。
ドラマで毎年のように触れるけど、赤穂ってどんなとこ?と言われると…!? ですよね。紅葉の時期と桜の時期、計2回参りましたので、早速ご紹介いたします。
アクセス法
まずは「播州赤穂」駅へ!
そもそも赤穂ってどこにあるの? ハイ、岡山寄りの兵庫県です。
姫路からなんとも味のある在来線にのり、向かうはその名も「播州赤穂」駅!
なんでまた「赤穂」でなく「播州」赤穂とされたかというと、別の県に「赤穂駅」ってのが先にできてしまい、そこと区別するために「播州」をくっつけたのだそうです。
そしてここがまた!
駅構内からして忠臣蔵の世界観が味わえてしまう!
京都にステイし、そこから関西在住の友人と在来線で行った時は、列車が途中まで混んでいたりして、結構遠く感じました。
東京からはもっと遠いのか、と思いきや、母と東京から新幹線で姫路までビュッと3時間プラス在来線30分ほどで着いてしまい、新幹線の乗り心地の良さを加味すると、体感として「あまり変わりなかった」というのが正直なところです。
しかしなんにせよ、京都からにしろ、江戸からにしろ、吉良さんが浅野内匠頭さんをあのような扱いをしてしまった理由がこの距離感にあったことは否めません。
観光・グルメスポット
赤穂城跡
着いたらまず行きたいのがココ!
播州赤穂駅から徒歩15分(1km弱)ほどでこちら「赤穂城 三ノ丸 大手門門下枡」にたどり着きます。ここから入るのがオススメです。
ちなみに我々母娘、2泊3日分の荷物を持って、ここから徒歩で駅までいきましたが、特に苦になりませんでした。
ここからスタートするのがおすすめな理由は、効率よく回れることの他に、ここにある和菓子店「巴屋」さんで16時まで手荷物を無料で預かっていただける、というのがあります。
ここのお城、入場無料なんです!! 無料づくし!? どれだけご親切なのでしょうか。
大手門から入って目指すは、二の丸庭園
ここ無料!?のはずなのですが、手入れが行き届いてるっぷりにビックリなのです。いったいどなたが…??
いよいよ本丸へ。
城郭、はなく、
さら地にコンクリート。
ですが、地面に、かつてその場所に何があったか書いてあるのです。
遺跡探掘みたい! これ、城マニアにはたまらないのではないでしょうか?
奥に天守台があり、そこからの眺めもよろしいです。
ここにこうして立派なお城を構えていらしたのが、明け渡すこととなり、その後江戸に討ち入りしたのかと思うと、胸がいっぱいになります。
最初は2021年の11月、紅葉の時期に訪れ、桜の時期がキレイだ的なことが書いてあったことから、再訪に至ったわけなのですが、姫路城の混雑とは裏腹に、とても空いていてビックリしました。ここ、穴場です!
蛇足ですが、こちら赤穂城跡から、次に紹介する赤穂大石神社に向かったわけですが、その道中、武家屋敷公園の桜が、とてもキレイでした。
赤穂大石神社
大石内蔵助ゆかりのスポットへ
お次にご案内いたしますのが、赤穂城跡本丸の北におわします「赤穂大石神社」。
こうして四十七士が並んでおりますと、壮観でございます。
ここでのお目当てが
義士史料館
神社内に4つの施設が点在しております。
城は無料ですが、大石内蔵助さんとこの御宅などへの入場料は有料(全施設まとめて500円)でございます。
相変わらず、観光は短い時間でつるっと、な主義の我々母娘、代表的なところをご紹介しておきます。
大石邸庭園
大石邸長屋門
江戸からの悲報が届いた門が再現されております、胸アツスポットです。
通常、15~16日かかる距離を、早籠が4日半で(!)到着したそうです。
今こうして、新幹線と在来線でピュッと来られてしまうことを知ったらどう思われるでしょうか…。
義士宝物殿
何って、ここには過去にTVや映画「忠臣蔵」を演じられた俳優さん達がここを参拝されたんだぞという写真がズラリ!
演じられたみなさま、こちらに参拝しにいらしているのですね!!
他には、WBCでお世話になった「君が代」の歌詞に出てくる「さざれ石」なんてのもありました。
ひとしきりの観光を終えて、お荷物を預かっていただいた巴屋さんでは、美味しい「討入そば」もいただけました。助かりました~!
「ここはナポリ!?」海辺の世界観
お城周辺で満喫したあとは、海辺に出ると、これまたここは南イタリア!?といった雰囲気と、日本らしさとが融合した素敵なスポットが盛りだくさんです。
伊和都比売神社
実は今の今までなんて読むかは、わかりましぇんでしたが、「いわつひめじんじゃ」と読むんだそうです(!)
インスタ映えオーシャンビュー鳥居
と、思いきや、思いっきり駐車場ですので、車の方、ここで停めて下ります。
車のない我々は、この近くにある「銀波荘」に宿泊&お宿の送迎車をフル活用します(後述します)。
ここから海に下りる坂がこれまたステキ!
きらきら坂
下から見上げると、ちょっとしたフォトスポットです。
坂を下りたところにございますのがこちら、
赤穂来たら一度は行ってみたい!グルメスポット
超人気!イタリアン「SAKURAGUMI(さくらぐみ)」
ナポリさながら!? 海辺でイタリアンをいただける超人気レストランです。
ってことで、オススメはナポリピザです。
ここのピザはテイクアウトもできるのですが、頑張って予約して、店内で、一瞬「ナポリかも」と錯覚しながらいただいたランチコースもとても良かったです!
専用駐車場がないので、先出の伊和都比売神社に駐車いただくのがよろしかろう、と思います。
ちなみにワタクシ、同じくブログを書かれている友人との初回滞在時、この後ご紹介するお宿でのボリューム満点朝食を一番早い時間にして、同じ日にここでランチに臨みましたww これぞブロガー魂!?
海辺のジェラート屋さん「Scio’scio’(ショーショー)」
こちら、先のSAKURAGUMI併設のジェラート屋さんなんです。
海をバックに美味しいジェラートで、すっかり南イタリア気分!?
と、思いきや、
ちょっと先に大石名残の松がございましたり。
切り替えが早いといいますか、引き出しが多いといいますか。
それにしてもまさか、忠臣蔵なこの地で、ちょっとした海辺リゾート旅行気分が味わえる結果になろうとは!
赤穂藩士のみなさま、こうも素晴らしい環境での暮らしが、突然の悲報で打ち壊されたとなると、そりゃあ討ち入りしたくもなりますよね、という素晴らしい世界観です。
宿泊のオススメ「絶景露天風呂の宿 銀波荘」
各ランキングで上位を独占しまくり!赤穂の宿泊拠点にオススメすぎる温泉旅館がこちら、「絶景露天風呂の宿 銀波荘」(※愛知県にも同名のお宿があるそうですのでお間違えのないよう!)
車がなくとも…播州赤穂駅から送迎バスで楽々アクセス!
場所柄、大阪ナンバーのお車で来られる方が多数なのですが、東京から行くにあたりどうしたものか。
先ほどのおさらいになりますが、姫路まで新幹線は時速250キロ。姫路からなんとも味のある在来線にのり、向かうはその名も「播州赤穂」駅。なんとこの駅から無料送迎バスが出ているのであります!
地元在住の歯科医師の友人が驚いていたのは、この送迎バスと、あと、通常は使用されない、予備のバスであろうお車も!タイヤまでピカピカに磨かれていたこと。
というのもこの辺りの地域、海が近いので車も「塩負け」といいますか、塩で傷みやすく、ものすごく手入れが大変だからだそうです。これはまじすごいから書いといてくれ!と念を押されました、ので正直クルマのことあんまりわからない私ですが(運転免許失効させとるし泣)書きます、ハイ。
ちなみにこちらの送迎バス、旅館から駅に向かう道中、赤穂城跡などの市内主要スポットでの降車OK。先にご紹介した「赤穂城 三ノ丸 大手門門下枡」で降ろしてくださいます。そして、ここで荷物を預けて、という流れでございましたわけです。
で、観光後、駅までは1km弱ほどなのですが、2泊3日分の荷物を持って、ここから徒歩で駅までいきましたが、特に苦になりませんでした、という流れなのでした。
絶景オーシャンビューのロビーでチェックイン
さて、話を旅館に戻しますが、ここ、一歩入るともう早速気分アゲアゲです。なぜかといえば、この眺め!
こちらで、ウェルカムドリンクとなるお茶とこの地の名物でおわします塩味饅頭をいただきながら、手続きいたします。そう、赤穂といえば、お塩!
客室
全室オーシャンビューのお宿かと思いきや、そうでないようですので、予約時は注意が必要です。
オーシャンビュー基本客室
ちょっとなんか修学旅行っぽい懐かしい雰囲気な和室のお部屋でございます。
リーズナブルな料金で、大人数でガヤガヤ、という場合におすすめ!
なのですが、ベランダからのサンセットは、最高です!
なものですが、母親と、となると、このクラスのお部屋ではぶっ飛ばされてしまいますので、露天風呂を備えたお部屋、それも、どうせなら行くとこまで行ってしまえ!ということで
このお宿で一番のお部屋「絶景露天風呂付き特別客室 601号室 暁 - A K A T S U K I 」(旧:「天空」)
お目当てはホームページの写真をみて一目惚れしてしまっていたこの露天風呂!
お部屋の露天風呂のお湯は温泉「ではない」のですが、そもそも赤穂の水道水は東京なんかと比べてキレイすぎなわけでして、我々母娘はお肌に優しすぎる軟水、的な!?などと勝手に解釈した結果、全くもって無問題でございまして、サンセットの時間はこのお風呂で堪能いたしました!
もちろん、温泉大浴場も行かねば!ですので、それはそれで、忘れてはだめでございます。
温泉大浴場が最高すぎる件
自前の写真はございません、大浴場。時間帯ごとに男女入れ替えで2種類のお風呂があるわけですが、そのうち、
女性:11時~24時と一番いい時間帯に入ることができる「天海の湯」がもう最高!
どれほど最高かというと、今まで入った全国津々浦々の大浴場のなかで今のところここがダントツベストというレベルです。
・大きいインフィニティー露天+海に突き出た小さな露天!
・寝湯
・座り湯(椅子ヒーター付き!)
と、とにかく凝ってる!
しかも、年数を感じさせない!
メンテナンスがすごく行き届いてるんです!
しかも、温泉宿って、概して、いい時間、いいお風呂は男性が…、という傾向の中、このお宿は完全に女性が優位!
さすが、リピーターを増やすためにはどちらを味方につけるべきなのかわかっていらっしゃる!(ニヤリ)
写真じゃとても全ては語りきれないクオリティーですので、こちらは、ぜひ実際入ってみていただきたいと思います。
海の恵みたっぷりのお食事
通常プランの夕食ではアワビの踊り焼きや、牛しゃぶが堪能できます。
もう一つ、ぜひお試しいただきたいのが牡蠣づくしプラン!
牡蠣鍋、蒸し牡蠣、カキフライ、牡蠣の釜飯…
牡蠣と名のつくものは全てここに集結しております。
この日も、
「今日はボリュームたっぷりですよ!!」
と前置きされましたが、我々母娘の胃袋的に「望むところよ」と気持ちよく完食w
#最近行く先々でこのセリフ言われてるような気がします笑笑
あ、そういえば「姫路城」の拠点としてもww
あ、ってのもなんですがw このお宿に遠方から来られる方のメインは姫路城説!?
ここは桜の時期が一番好きです。
以上、これでちょっとドラマ「忠臣蔵」が違って見えてきちゃうかも!?な赤穂の観光スポットとお宿、お届けしました。
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